2024.05.19
アークテリクスの契約ガイドの井坂道彦さんを講師として富山県の岩場雑穀谷クライミングエリアにてARC'TERYX×morgenröteのコラボ企画を開催させていただきました。
今回はマルチピッチへの入門編と言うことで、アンカー構築、リード&フォロー、懸垂下降、セルフレスキューの盛り沢山の内容で頭と体がヘトヘトになる濃い講習となりました。
新商品のSKAHA Harnessを実際に使用してのクライミングで今までのアークテリクスのハーネスとの違いや他社ハーネスとの違いも体感いただきました。インスタグラムの投稿ではSKAHA Harnessの違いを省略していたのでここで詳細を書きたいと思います。
まず最初に思った感想が軽いという印象です。持っても履いてもその軽さがすごく印象に残っています。昨今登場しているHarnessが少し重かったので300gをきってくれたのがまずうれしかったです。
2点目に感じた事はメッシュ生地へ変更されている事。SL340HarnessやAR395Harnessでは夏場に使用した時の暑さが感じられなかった。この日も日中はすごく暑かったが、いつもならウエストベルトが接触しているところのウエアは汗で色が変わっているが、SKAHAは快適な状態をキープしてくれました。
3点目は見た目。ウエスト、レッグループがシンプルな作りから細く、肉厚に変わったこと。今までとかなり違う見た目に驚いたが一番気になったのがフォールとハンギングビレイ時の人体への影響。私が一番アークテリクスのHarnessを信頼している点はこの2つ。他のメーカーと断然違ったところである。フォール時、他社では自然と歯を食いしばり衝撃に耐えるがアークテリクスのHarnessではそんなことはない。自然と歯を食いしばる声は「グウウウ」と「ゥッ」くらい違う。ハンギングビレイ時は、時間が長ければ青痰ができ腰も痛くなるがアークテリクスのHarnessで青痰が出来たことは記憶にない。なので絶対の信頼を寄せている形状が変わったことで一抹の不安があったがそこは全く問題がなかった。確かに比較すると今までのHarnessの方が安定感はあったが差は微々たるものしか感じられなかった。
ここからは実際に使用して気づいた点。まず足上げ時の干渉が少ないこと。レッグループのバータックが限りなく小さく丸くなっている。一般的にはそのバータックが3m~5㎝の長方形をしている事が多く地味に干渉してくることがある。
生地が柔らかくなったからかウエストベルトの上下の端がクッション性のある素材になったからかは定かではないが、その端が当たって痛くなることもあるのだがそのあたりも違和感がなくなっていてストレスを感じなくなっていた。また収納性も格段に小さくなっており持ち運びもコンパクトになっていた。特にマルチピッチへ行く際にはコンパクトなのはありがたい。
今シーズンからこのSKAHA Harnessを実際に使用してクライミングに出かけようと思う。これほど心躍るHarnessは久しぶりだ‼